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秋田 祐介; 石坂 宏*; 中山 真義*; 島田 明彦; 北村 智; 長谷 純宏; 鳴海 一成; 田中 淳
Journal of Horticultural Science & Biotechnology, 85(5), p.437 - 443, 2010/09
シクラメンの花色合成遺伝子に関する解析のために、紫色の花を有するシクラメン野生種(,gra6)とその白花変異体(gra50)を用いて、花色成分とその合成にかかわる遺伝子群の比較解析を行った。gra6の花の色素は、アントシアニンのマルビジン3,5ジグルコシドであった。一方、gra50の花ではアントシアニンが確認されず、その前駆物質であるフラボノールの蓄積が確認された。花色合成にかかわる酵素遺伝子群をgra6より単離し、その発現をgra6とgra50で解析したところ、二つのdihydroflavonol-4-reductase(DFR)遺伝子(, )のうち、の発現がgra50で減少していた。を含む他の遺伝子群には大差がみられなかったことから、がにおける花色に重要であり、その発現抑制によってアントシアニンの合成が進まず、白花に変異したと考えられた。の発現が減少した理由として、遺伝子発現にかかわるプロモーター領域の変異が大きな候補として挙げられた。本研究は、シクラメン花色合成に関する選抜マーカーとして遺伝子が一つの候補であることを示した。
Ojiewo, C. O.*; Agong, S. G.*; 村上 賢治*; 田中 淳; 長谷 純宏; 桝田 正治*
Journal of Horticultural Science & Biotechnology, 81(4), p.559 - 564, 2006/07
は栄養価が高く薬用的価値もあるためアフリカで消費量が上昇している葉物野菜であるが、比較的早くに多数の種子をつけるため葉の収量が低いことが問題となっている。本研究では、この問題を克服するため、炭素イオンビーム照射による雄性不稔性誘発についての効果を調査した。生育抑制や種子稔性への影響を考慮すると20-30Gyの炭素イオン照射が適切と考えられた。炭素イオンビーム照射により、新規の雄性不稔変異体が得られた。この変異体は、春は不稔性を示すが、夏は中間型でやや稔性が回復し、秋には種子を形成した。季節に応じて稔性が回復する形質は、収量の増加と同時に種子の増殖に利用できる可能性がある有用な形質である。
Ojiewo, C. O.*; Agong, S. G.*; 村上 賢治*; 田中 淳; 長谷 純宏; 桝田 正治*
Journal of Horticultural Science & Biotechnology, 80(6), p.699 - 704, 2005/11
アフリカンナイトシェード( L. spp. )はアフリカでよく消費される葉野菜であるが、発芽から開花・結実までの期間が短いことから葉の収量が比較的少ない。つまり、生殖生長の開始後、花粉や種子,果実の発達に養分が送られるため、葉に対する養分の転流が少なくなることが原因である。本研究では、雄性不稔性を利用することによって、養分の転流を葉に向けることにより収量を増加させることを考え、線の種子照射により得られたさまざまな変異体を調査した。照射種子の発芽率,生存率,種子稔性並びに雄性不稔変異体誘発率から、100Gyの線が変異誘発に最適であると考えられた。M2世代で選抜された雄性不稔変異体には4つのタイプ、すなわち、(1)稔性は無いが酢酸カーミンで花粉が染色される個体、(2)酢酸カーミンで花粉が染色されない個体、(3)花粉が形成されない個体、及び(4)花粉量が著しく少ない個体、が見られた。本研究で得られた雄性不稔変異体は、生殖や果実形成を制限することによって、葉の収量の増加につながると期待される。